「軍民共用」の那覇空港、空自F15倍増で過密化がまねく「ぎりぎり運用」 - F15戦闘機2機、那覇空港で管制指示に反し滑走路に進入 → 重大インシデントに
恐ろしい話だ。
なぜこんなことが起こるのか。
航空自衛隊F15戦闘機2機が、那覇空港で管制指示に反し滑走路に進入、わずか五キロ手前で管制側が民間機に着陸許可を取り消すことに。
空自機が管制官の指示を適切に把握できなかったとは、いったいどういう事なのか !
航空自衛隊F15戦闘機が那覇空港で管制指示に反して滑走路に進入し、民間機の着陸が取り消されたトラブルで、空自機が管制官の指示を適切に把握できなかったことが16日、空自那覇基地への取材で分かった。
< 追加情報 >
同基地によると、滑走路に進入したのは2機で、エンジンの排気熱を避けるように前後に並んでいた。進入した原因について先頭のパイロットは「管制官の指示を適切に把握できていなかった」、後続のパイロットも「先頭に続いて進入したため指示を聞き逃した」と話しているという。同基地は「調査で明確にしていきたい」とコメントした。
管制官の指示が把握できてない!?
なんという恐ろしい事態だ !
事故の一歩手前だ !
沖縄の那覇空港で14日、旅客機が着陸しようとしていた滑走路に自衛隊機が管制官の指示に反して進入していたことがわかり、国土交通省は重大インシデントに認定しました。
国土交通省によりますと、14日午後8時半ごろ、那覇空港で航空自衛隊の戦闘機2機が管制官の指示に反して滑走路に進入したため、管制官は5キロ手前で着陸しようとしていた琉球エアーコミューターの旅客機の着陸許可を取り消しました。旅客機は自衛隊機が滑走路を離れた後、再び着陸の許可を得て着陸しました。
国土交通省は事故につながりかねない重大インシデントに認定、運輸安全委員会の調査官が現地に入り原因を調査するとしています。
昨年1月30日には、那覇空港で空自のF15戦闘機が前代未聞の脱輪事故をおこした。そのちょうど1年前、沖縄タイムスはこうした事態を予見するかのような記事を出している。
2016年1月31日 09:55
南西地域の防衛体制の強化に向けて、航空自衛隊那覇基地のF15戦闘機を2飛行隊化し、約40機で組織する第9航空団が31日、発足する。約50年ぶりの航空団編成に中谷元・防衛相は「強化を目に見える形で示す」と期待をかけるが、主力のF15が倍増することで懸念されるのは、那覇空港滑走路発着の過密化や騒音の激化。民間機の発着数、自衛隊機の緊急発進数ともに増加傾向が続き、「軍民共用」1本の滑走路は、ぎりぎりの運用を迫られることになりそうだ。
民間機と自衛隊機が共同使用する那覇空港の発着回数は1995年度に10万回を超え、観光客の伸びに合わせて増加が続き国際線、国内線合計で2014年度は15・5万回。自衛隊機の発着回数は公表されていないが、中国機などに対する緊急発進(スクランブル)はここ数年急増し、14年度は468回だった。
国土交通省大阪航空局那覇空港事務所は、F15の倍増に「単純に訓練が2倍になるわけではないと聞いているが、緊急発進は最優先での滑走路利用が求められる」と話す。
那覇空港第2滑走路の増設にあたり、沖縄総合事務局と国土交通省大阪航空局が13年に県などに提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書では、自衛隊機の年間飛行数は30年度に2万9639回と10年度の2万4466回の1・2倍になると想定している。そのうち今回の部隊編成も踏まえたF15の飛行数は、30年度に1万4805回と10年度比1・6倍になる見通し。第2滑走路は19年度末に完成予定で、観光客と民間機利用のさらなる増加が見込まれる。
第9航空団は、これまでの83航空隊を廃止し、築城基地(福岡県)のF15約20機を那覇に移駐して新編される。中期防衛力整備計画(11~15年度)に盛り込まれ、12年度から施設整備などを進めてきた。
滑走路が一本しかないというのに、
観光立県の沖縄の空の入り口は、同時に容赦なく押し付けられていく自衛隊配備の空の拠点でもあるという、このヤヌスのような状況。
で、どちらが優先されるべきか、問うまでもない。
那覇空港は、
県民の空の窓口だ。
戦争の戸口であってはならない !
2017年7月26日
大田元知事の県民葬に来沖した安倍総理。朝まで晴天だった空は大雨と雷で鳴動、那覇空港はF15戦闘機がまき散らしたガラスの破片で一時間閉鎖となる。
2017年1月30日