普天間から2キロはなれた中学校の校庭に普天間 CH53E ヘリから落下物 - 浦添市浦西中学のテニスコートで部活中の生徒の足元に

沖縄タイムス 2019/6/5

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なぜ米軍機は

子どもたちの校庭の上をわざわざ飛行するのか。

 

再び落下物騒ぎを起こした普天間基地

 

昨日午後4時、浦添氏の浦西中学の校庭で、中学生が部活の最中、テニスコートにゴム状のものが空から落下する様子、そしてちょうどその時、学校の上空をヘリが通過する様子も目撃されたという。

 

そして黒いゴム状のものが、

部活中の生徒の足元に落下した。

 

この落下物事件が如実に我々に示すものは、普天間基地から最短距離で二キロも離れた学校ですら、まったく安全ではない、ということだ。

 

場所は、普天間基地から2キロ先にある中学校の校庭。あの映画ハクソーリッジの舞台でもあった前田高地の西側にあたる。グランドのすぐ南側には特別支援学校もある。

 

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沖縄県の中学校テニスコートに落下物 上空に米軍ヘリとの情報 生徒ら屋内に避難 けが人なし

沖縄タイムス+プラス

 

 防衛省によると、4日午後3時35分ごろ、沖縄県浦添市浦西中学校テニスコートで、20センチ四方程度の黒いゴムの切れ端のようなものが落下した、と学校側が市に通報にした。けが人はいない。落下物が確認された当時、上空に米軍のヘリコプターが飛んでいたとの情報もある。浦添市が同省に通報し、同省は米側にこの物体が米軍機からの落下物かどうか照会中。

 

 浦西中によると、放課後にテニスコートで部活動中のテニス部員から「上空から何かが落ちてきた」と連絡があった。当時、二十数人が同コートで部活動をしていたが、けが人はいないという。同中によると落下物は縦18センチ、横12センチ、厚さは1ミリもなく黒色のゴムシートのようなもの。落下する様子を数人が見ており、ヘリが上空を通過した。米軍機かどうかは不明。

 

 学校側は落下直後、屋外で活動していた生徒ら200~300人に対し、屋内へ避難するよう校内放送で促した。同4時45分に校長の判断で待機を解除したという。

 

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普天間基地の周辺で、普天間基地は記憶する限りこれら四つの学校で墜落事件および落下事故をおこしている。

 

この地図に、日米が合意で定めているという米軍機の周場経路の地図 (traffic pattern) を重ねてみたい。

 

防衛施設庁:普天間飛行場に係る場周経路の再検討及び更なる可能な安全対策についての検討に関する報告書

b. 場周経路
 普天間飛行場においては、着陸するヘリコプターの流れを整えるための場周経路として、滑走路の長辺を挟む南側と北側の2つの長円形の回廊が設定されている(付紙2)。

 

http://ihayoichi.jp/yoichi_wp/wp-content/uploads/2017/06/16751bf50bc19fa1a2629c7a874cf442.pdf

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そしてそれに実際の普天間米軍機航跡記録を重ねてみよう。ほとんど何も周場経路 (下記の図では黄色) がまもられていないということがわかるだろう。

 

http://www.city.ginowan.okinawa.jp/cms/sisei/base/05/2015pamphlet/2015panhu.pdf

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2014年7月普天間飛行場における回転翼機の飛行状況調査結果発表(H25 年 4 月~H26 年 3 月)

上の図は、平成26年に沖縄防衛局が発表した回転翼機の月別飛行航跡集約図の抜粋となっています。調査結果は、場周経路をはみ出した飛行数及び遵守している飛行数が示されておらず、調査対象に固定翼機が含まれていないことなど、普天間飛行場の周辺の実態を示すものとは言い難いものとなっております。さらに、調査結果に場周経路を当てはめてみると、その多くが場周経路を逸脱していることが確認できます。

http://www.city.ginowan.okinawa.jp/cms/sisei/base/05/2015pamphlet/2015panhu.pdf

 

上記の米軍機航跡記録はずいぶん前のものである。後述するように、防衛局が航跡記録をウエブから丸ごと削除してしまったせいで、今は我々が知ることはできなくなってしまった。

 

もう一度「普天間飛行場における航空機騒音規制措置」を確認してみよう。

 

1996年3月 

航空機騒音規制措置に関する日米合意

普天間飛行場における航空機騒音規制措置(抜粋)

 

3.a  進入及び出発経路を含む飛行場の場周経路は、できる限り学校、病院を含む人口稠密地域上空を避ける

 

3.g  22:00~06:00の間の飛行及び地上での活動は、米国の運用上の所要のために必要と考えられるもの に制限される。夜間訓練飛行は在日米軍に与えられた任務を達成し、又は飛行要員の練度を維持するた めに必要な最小限に制限される。部隊司令官は、できる限り早く夜間の飛行を終了させるよう最大限努力を払う

 

つまりこれらのことからわかるのは、

 

在沖米軍は

 

❶ 周場経路を守らず、

❷ 学校や病院の上空を避けることもせず、

➌ 飛行時間も守らない。

 

そして

❹ 防衛局は苦情から米軍を守るため、昨年2018年12月28日から、普天間基地米軍機の飛行記録のウエブ公開を停止した。過去のデータも一気にまるっと削除。

 

 

いったいそれでは防衛局は何の (役に立つ) 仕事をしているのか、ということだ。

 

米軍を守り米軍に仕える防衛局 - 米軍機航跡調査のネット公開をやめ、過去掲載の2009~16年度分もまるっと削除 - Osprey Fuan Club

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そうやって防衛局は、県民の安全をまもらず、子どもたちの空を守るどころか、米軍を守っているのだ。

 

本土ではありえないだろう。沖縄では、米軍がこんな巨大な落下を放置してもまったく知らん顔で押し通す。報告すらしない。

 

昨年二月、伊計島の大泊ビーチでオスプレイから落下したエンジンカバーらしきものが見つかる ! - 在沖米軍基地事件簿

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慢性的な海兵隊基地普天間の横暴。宜野座の民間地、住宅の上をこれほどまで近距離でぐるぐると回る。いったい何の訓練なのか。これは県民の空だ。他の民間地での米軍機飛行経路も公開されるべきである。

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何度苦情を申しいれても知らん顔で、相当な低空飛行を続けている。(写真ではうまく取れない)。脳みそに響く騒音。この現状が想像できますか。

youtu.be

 

 

公僕 (public servant) として

我々の税金で働いている防衛局は、

 

しっかりと米軍の飛行経路の情報を公開し、前後関係を調査し、悪質なネトウヨがデマや中傷を拡散する隙もないほどの対応をすべきである。

 

まず、

防衛局は米軍機航跡記録を全公開せよ。

 

そして、

米軍基地のくだらんメンツではなく、

毅然とした態度で

この国の子どもたちの学校を守りなさい !

 

そんな単純なこともできないなら

防衛局などと名乗る必要もない。

 

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