読谷。国防総省「教育広報活動員」が飲酒運転で逮捕される - この教育広報活動員は、いったい沖縄でどんな教育関連「広報活動」をしているのかという件について
毎週毎週、
どんどん悪化していますね。
連続する米兵の飲酒運転逮捕で、若い米兵どころか、40代の大尉までが飲酒運転したうえ、酒は飲んでいないなどと在沖米軍名物「容疑否認」で、既に終わってるなと思っていたところだが、
こんどは50代の国防総省職員ときた。
しかも「国防総省教育広報活動員」だというので、なんというか、まあ、あきれて言葉もない。
09月29日 10時37分
29日朝、読谷村の国道で、56歳のアメリカ軍の軍属の男が、酒を飲んだ状態で乗用車を運転したとして、酒気帯びの疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、国防総省教育広報活動員のポール・ジェローム・スティーブンソン容疑者(56)で、29日午前5時半ごろ、読谷村喜名の国道で、酒を飲んだ状態で乗用車を運転した酒気帯びの疑いが持たれています。
パトロール中の警察官が、不審な動きをする車を見つけて停車させて調べたところ、基準値の3倍を超えるアルコールが検出されたということです。
調べに対しては、「今は話したくない」と話しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
で、このご立派な名前の「教育広報活動員」とはいったいどんな「活動員」なのか。いったいどんな「広報活動」なのか。
基地内学校運営統括する DODEA (Depatment of Defense Education Activity: 国防総省教育事業) の教職員とは違うだろう。
広報活動に関していえば、いま在沖米軍は、今、日本の教育現場になんとか浸透しようと懸命である。
いや、日本の学校のなかには、学校側から、子どもたちを在沖米軍に浸透させようと取り組んでいる伊江中学校のようなケースもある。
公教育の現場に海兵隊がやってきた - 英語教育を口実として「新たな人材育成策として米軍を活用」する伊江中学校の場合 - 沖縄だけに押しつけられる軍学一体化
自民党系の市長自らが子どもたちを連れて基地のプログラムにおもむく。いずれも「英会話」が口実となっているが、それが英会話だけではないことは参加した中学生がよく知っている。
また、わざわざ修学旅行で本土から子どもたちを連れてきて、沖縄戦や沖縄の文化はそこそこに、英会話学習の口実で在沖米軍基地にホームステイ、あるいは米軍基地内で学生に広報からレクチャーを受けさせる学校もある。本土にも探せば米軍基地があろうものだが。
修学旅行生にこういう体験を必ず1回はさせるべきだよ。日本人の平和ボケは深刻化してるからね。。。
— NAVYs. (@4ZKtPCK4Nix2SGl) 2017年12月14日
こうした広報部の公報ツイートに、また世間知らずのネトウヨが、羨ましい素晴らしい、と連なる。が、興味深く観察してほしいのだが、ならば本土にその「羨ましい素晴らしい」在沖米軍基地を引き取りましょう、などという者は、誰一人としていないのである。不思議ではないか。
ここで当然のこととして留意すべきは、中学生らが沖縄にやってきて経験する在沖米軍は、広報部の広報、いわばよそ行きの顔の在沖米軍だということだ。
それは、何度要請しても無人機械のように応答せず、窓枠を落としてもガン無視で小学校上空を飛びまわり、逆に普天間小学校の子どもたちが避難しなければならないような、何度も申し入れしても地元を無視する、そしてオスプレイ墜落後に米軍は感謝されるべきだなど言いだすリアルの在沖米軍ではない。むろん本物の戦場とは何の関係もない。
米軍基地で子どもたちに対応するのは情報戦略にたけた、情報戦略とリクルーティングのプロである。
深刻なのは、子どもたちではない、今の日本の教育者が、米軍広報を広報を米軍のリアルと勘違いしており、現実の軍隊についての認識がほとんど欠けているということである。子どもたちを基地に連れてくる、あまりにも戦争の実相を知らない教師たちは、かなり楽天的で独善的な平和ボケが過ぎるというものだ。
木更津からやってきて、海兵隊普天間基地の「役割」についてレクチャーをうける木更津高校の生徒。
さて、
今回、酒を飲み、不審な運転で警察の目に留まり、逮捕された国防総省教育広報活動員とは、いったいどんな活動をしている人物なのだろうか。
その教育広報活動員は、警察の捜査に関して、「今は話したくない」と言っており、日米地位協定の壁のむこうから、これ以上の報告が出てくる可能性は、ほとんどない。
良心的な日本の教育をになう日本の教育者のみなさん。米軍の広報ではなく、真実の現実と歴史について、そして政府が進める沖縄振興策とカップリングにした軍学一体化の本当の意図について、もっと真剣に考えていただけませんかね。