今週連続でトラブル続きの在日米軍基地、一週間に3機もの緊急着陸、フレア発射、落下物事故 - しかしそこでくっきりと浮かび上がる、本土と沖縄との米軍事故対応の違いとは
米空軍関連メディアも伝える、在日米軍戦闘機のトラブルの多さ。
今週連続で3機の緊急着陸、フレア発射、落下物事故。
しかし、
事件を見ていくと、そこでくっきりと浮かび上がってくるのが、本土と沖縄とでの米軍事故対応のあまりの違いだ。
- 1月14日、三沢基地のF16戦闘機が青森空港に緊急着陸
- 同日1月14日、三沢基地所属 F16 の落下物 米軍 ⇨ 防衛局 ⇨ 地元連絡
- 1月15日、嘉手納基地で F15 戦闘機2機が相次いで緊急着陸、正面衝突の危険も
- 同日1月15日、F15 が北谷沖でフレア発射 地元 ⇨ 沖縄防衛局 ⇨ 米軍2日後に認める
1月14日、三沢基地のF16戦闘機が青森空港に緊急着陸
1月14日、
14日午後1時20分ごろ、米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が青森空港(青森市)に緊急着陸した。機材に何らかのトラブルが発生したという。乗っていたのはパイロット1人で、けが人はなかった。
県港湾空港課によると、同日夕から米軍が機体を調べている。滑走路に異常はなく、他の航空機に遅れや運休などの影響はなかった。県は三沢基地司令官や東北防衛施設局長に、速やかな原因究明と再発防止に万全の措置を講ずるよう文書で申し入れた。
三村申吾知事は「これまでも事故防止について強く要請してきた。今回の事案の発生は誠に遺憾」との談話を出した。
米軍三沢基地のF16戦闘機を巡っては、昨年2月に小川原湖(青森県東北町)へ燃料タンクを投棄するなどの問題が起きている。
同日1月14日、三沢基地所属 F16 の落下物 米軍 ⇨ 防衛局 ⇨ 地元連絡
そして、また同日
これとは別の三沢基地所属 F16 が、飛行中に部品を落下させた。
場所は八甲田山西側の山中、F16のコックピットの風防の一部で、プラスチック製。部品は発見されていない。
こうした本土での事故が在沖米軍と異なるのは、事故などについては、米軍 ⇨ 防衛局 ⇨ 地元に連絡、というものだ。
2019.1.17 19:08
米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が今月14日に県内の八甲田山上空を飛行中、部品の一部が落下していたことが17日、分かった。米軍側が同日、防衛省を通じ、県に伝えた。県は「けが人の報告はない」としている。
東北防衛局などによると、14日午後0時20分ごろ、操縦席の後方を覆うカバーの一部が落ちたとみられる。同日には、同基地所属のF16が不具合で青森市の青森空港に緊急着陸するトラブルがあったが、これとは別の機体だという。
米軍側は防衛省に対し、部品の特定や落下原因などについて調査中と説明している。
青森県の三村申吾知事は、同基地のクリストファー・ストルービ司令官に「速やかに情報提供が行われなかったことは誠に遺憾だ」との文書をファクスし、原因究明と再発防止を求めた。
1月15日、嘉手納基地で F15 戦闘機2機が相次いで緊急着陸、正面衝突の危険も
翌日のことである。
今度は嘉手納基地で。
1月15日
納基地でF15戦闘機二機が相次いで緊急着陸。一歩間違えれば正面衝突の危険もはらんだ事故だった。これは先日お伝えした
ospreyfuanclub.hatenadiary.com
同日1月15日、F15 が北谷沖でフレア発射 地元 ⇨ 沖縄防衛局 ⇨ 米軍2日後に認める
最初、嘉手納に緊急着陸した二機のうちの一機、緊急着陸前に北谷沖でフレアを投下したのではないかと思われた。
それで、地元 ⇨ 沖縄防衛局 ⇨ 米軍返事なし という状態であったが、ここにきて、二日後やっと米軍が認めた。これでも例外的に対応が早かったほうである。
【中部】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が15日に沖縄県北谷町の宮城海岸の沖合でフレア(照明弾)を発射した問題で、同基地の第18航空団は17日、米軍普天間飛行場に着陸するため、フレアを意図的に発射したと認めた。発射した機体は嘉手納基地を離陸し、着陸地点を嘉手納から普天間飛行場に変更した4機のうち2機だった。発射は普天間飛行場に着陸する直前だった。嘉手納基地は滑走路が改修工事や緊急着陸の影響で封鎖されていたため利用できなかった。
米軍は「普天間飛行場に嘉手納基地の整備員はいなかった。通常の地上作業ができない場合、フレア放出は着陸および離陸を迅速に行うための標準的な手順だ」と本紙や沖縄防衛局などに説明した。地元からは安全性を懸念する声や2日遅れの通知に対する批判の声が上がっている。嘉手納基地を抱える沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は18日、幹事会で対応を協議する。
フレアは15日午前10時半ごろに発射された。嘉手納基地では2本の滑走路のうち、北側滑走路が半年間の改修工事中で閉鎖されている。南側滑走路も沖縄市側と国道58号側から緊急着陸した2機のF15が駐機しており着陸できなかった。
北谷町の野国昌春町長は「地域住民からすると危険で、あってはならない。原因は1本での過重な訓練だ。迅速に説明してもらわないと地域住民の皆さんは不安ばかり募る。連絡体制を改善をしていくべきだ」と強く批判した。
嘉手納町の當山宏町長は「滑走路が1本になり、運用に無理が生じると、事故の危険性が増す。訓練を縮小させるか、他の場所に訓練を移転すべきだ」と求めた。
航空評論家の青木謙知さんは着陸直前のフレアの発射について「よほど低い位置で発射した場合を除き、危険性はない」との見解を示した。その上で「機体に支障をきたす危険性はさほどなく、放出する必要もない」と指摘し、米軍が示した「フレア放出」の手順に疑問を呈した。
本土では
米軍 ⇨ 防衛局 ⇨ 地元に連絡。
しかし、沖縄では、米軍からなにか報告があることはまずない。それはこれまでのこの事件報告をみれば明らかである。
地元 ⇨ 防衛局 ⇨ 米軍音沙汰なし
流れ弾に落下物、米軍から連絡があるどころか、連絡しても否定する在沖米軍。
日本政府が沖縄に寄り添い基地負担軽減などと語る
しかし米軍の方がよほど
日本国内の沖縄差別の非道な現実をよく理解している。
その上で、
米軍は日本の構造的沖縄差別のうえにあぐらをかき
基地政策に巧妙に利用しているのだ。
どんな巨大なものが落下しようと、報告などあったためしがない
ospreyfuanclub.hatenadiary.com
ケビン・メアは、沖縄が「ごまかしの名人で怠惰」だと学生に語った。しかし現実が指し示していることは、ごまかしの名人で怠惰なのは明らかに米軍と日本政府だということだ。
米空軍メディアも伝える、在日米軍のトラブルの多さ。