横須賀基地で性的暴行をうけた日本人女性、米兵は軍法会議で罪も問われず、被害補償の対象外に - 日本政府は米兵の性暴力から国民を守る気があるのか

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米兵の性犯罪起訴率が極めて低い日本では、米兵による性犯罪が減るわけもない。国家が明確に米兵に対して性犯罪を起こしても起訴されないというメッセージを与えているからだ。


戦後74年たっても、いまだ日本は米軍の性犯罪から女性たちを守らない。

 

「横須賀基地で米兵から性的暴行」罪問われず 軍人家族で補償の対象外に

神奈川新聞  2019年08月05日 05:00

 

 在日米海軍横須賀基地内(横須賀市)で米兵から性的暴行を受けたとして、県内に住む20代の日本人女性2016年、米軍当局に被害を訴えていたことが分かった。だが18年に米国で開かれた軍法会議で、性的暴行容疑が取り下げられ、米兵は一部の行為で有罪になったのみ。また女性の家族に米軍人がいたため、日米地位協定に基づく民事請求権の対象外と判断され、公的な被害補償もされず、女性は「自分は日本人なのに、日本政府に支援してもらえなかったことに傷ついた」と話している。

 

 女性によると、同基地の兵舎内で15年、米兵に暴行された。女性が米軍当局に被害を通報したのは翌16年。女性は取材に「通報することで加害者に気付かれ、報復されないか不安を感じていた」と説明する。

 

 米軍当局は女性から事情を聴いた上で捜査を開始したが、米兵は異動で帰国神奈川新聞社が情報公開請求で入手した記録によると、軍法会議は18年9月、米サンディエゴで開かれ、横須賀で女性の体を触ったとする行為と違法薬物所持の罪などで、米兵に有罪が言い渡された

 

 米軍当局は取材に対し、「通報を重く受け止めて捜査し、結果は米本国の当局にも提供された」と説明。性的暴行の容疑取り下げについては「公判前合意の一環として取り下げられた。理由は複数ある。弁護側と検察側、軍法会議の招集権限保持者の間で意見が一致した時にのみ、こうした合意に至る」とした。

 

 さらに女性は17年4月、日米地位協定に基づき、米兵の公務外による被害への補償を国に求めた。だが女性の代理人弁護士は、国から手続きを進められないと連絡を受けた。女性の父親が米軍人で、米軍側が「米国の規定の解釈により、米軍人の家族は支給対象とならない」と回答してきたことが理由という。

 

軍人家族、補償規定なく

 

 米軍関係者が公務外で起こした事件の被害救済については、加害者に賠償能力がない場合、日米地位協定18条6項に基づき、米政府が加害者に代わって補償金を支払うことになっている。被害者からの賠償請求を受けて国が報告書を作成。これに基づき、米政府が補償額を決める。

 

 ただ、被害者が米軍の構成員や家族だった場合、救済はあいまいな状態だ。1952年の日米合同委員会合意で、公務中での被害補償は対象から除くと判断されたが、公務外に関しては明確な規定や判断基準が設けられていない。

 

 防衛省南関東防衛局は取材に対し、「個別の案件には答えられない」とした上で「一般論として、公務外の補償については個々の事案に応じて判断している」とコメントした。

  

米軍準機関紙『星条旗新聞』によると、

 

2016年、沖縄県うるま市で二十歳の女性を襲い殺害した元海兵隊員で軍属の男は、逮捕されることを恐れてはいなかった。

 

彼は日本をよく知っていた。

日本政府は女性より米軍を全力で守っているということを。

 

He didn’t fear being caught because of Japan’s low rate of reporting sexual assaults, he said, due to cultural and social stigma.

 

彼 (ガドソン) は、女性たちが文化的社会的スティグマを受けることから、日本では性的暴行は通報率がひくく、そのため自分が捕まることを恐れてはいなかったと語った。

 

Former Kadena worker reveals gruesome details of Okinawan woman’s death - Pacific - Stripes

 

❶ 日本の社会的文化的に抑圧的な風土のせいで女性は性的暴力を極めて訴えにくい政治的状況に置かれているということ。

 

日米地位協定という不平等で不透明な膜によって、日本の警察の法の執行と捜査権限はフェンスの内側にはほとんど及ばないこと。

 

だから日本の女性を狙い、そして犯罪の証拠を基地のなかに捨てた。

 

そして警察は、キャンプハンセンのなかではなく、キャンプハンセンから排出された悪臭漂う膨大なごみの山を、スーツケースをもとめて何度も掘りかえすことになった。

 

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スーツケースなど数点を回収・事件に関連か – QAB NEWS Headline

スーツケース数点回収 ハンセンで投棄か 米軍属女性遺棄事件 - 琉球新報

 

 

キャサリン・フィッシャーさんも声を上げているように、日本の女性たちは、オーストラリアでは絶対にありえない状況に置かれているのだ。

 

1980年代から日本に住むキャサリンさんは02年4月、交際相手に会うために横須賀を訪れた際、米海軍兵に強姦(ごうかん)された。警察に届けたが、刑事事件としては不起訴に。民事訴訟で04年に勝ったが、その前に米兵は米国に帰国。その後も諦めずに所在を突き止め、13年に米国の裁判所で賠償の履行義務を勝ち取った。

米軍関係者による犯罪、なぜなくならないのか 女性遺棄 - 沖縄:朝日新聞デジタル

 

 

そうして、

同じことが繰り返される。

 

これだけではない。

 

日本のメディアは日本で起こっている米軍の性犯罪をしっかりと報道してほしい。日本で起こる性犯罪に国籍などは関係ない。

 

たとえば、最近の傾向としては、子どもが狙われる事例が異常に多い。これは日本にとって「他人事」ですむのか !? 

 

先月23日に『星条旗新聞』が報じたこの事件も横須賀で起こっている。犯人は海軍警官、そして六歳と八歳の女児が。あまりにも酷すぎて日本語に訳せない事件である。

 

横須賀基地の米海軍警官が六歳の女児をレイプで有罪判決

https://www.stripes.com/news/pacific/navy-cop-convicted-of-raping-child-after-super-bowl-party-1.591495

2019年7月23日

 

YOKOSUKA NAVAL BASE, Japan — A Navy police officer was sentenced to 39 years in prison after his conviction Friday of seven child sex crimes involving an acquaintance’s 6- and 8-year-old children.

横須賀海軍基地、日本 — 海軍の警察官は、知人の6歳と8歳の子供を巻き込んだ7回の幼児性犯罪の有罪判決を受け、39年の刑を宣告された。

Petty Officer 2nd Class Adam Pyron, 29, a former master-at-arms at Yokosuka, was found guilty of rape of a child; two counts of attempted rape of a child; and four counts of sexual abuse of a child by indecent communication, indecent exposure and sexual contact after a weeklong jury trial.

横須賀の元軍曹であった二等軍曹、アダム・パイロン(29)は、子供のレイプの罪で有罪判決を受けた。二回の子どもの強姦未遂; そして四回の児童へのわいせつな性的いたずら、わいせつな露出と接近、等々。

 

The charges stem from the night of Feb. 4, after a Super Bowl party at a new friend’s house, when Pyron was accused of exposing himself to the children, rubbing himself on the 8-year-old and having the 6-year-old perform oral sex on him, according to court testimony.

容疑は2月4日の夜、新しい友人の家でスーパーボウルパーティーをしていた後、パイロンが8歳の子供に露出、こすりつけ、6歳の子供にオーラルセックスをおこなったと証言している。

《以下略》

 

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Then-Petty Officer 1st Class Adam Pyron poses during a frocking ceremony at Yokosuka Naval Base, Japan, in early 2019. The promotion was later taken away after he was accused of child rape. 

www.stripes.com

 

 三月には沖縄でこの事件も。

 

ospreyfuanclub.hatenadiary.com

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あとこれも。

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もう一度繰り返すが、ガドソンは日本をよく知っていた。そして彼は日本の本質を見抜いていた。

 

He didn’t fear being caught because of Japan’s low rate of reporting sexual assaults, he said, due to cultural and social stigma.

 

彼 (ガドソン) は、女性たちが文化的社会的スティグマを受けることから、日本では性的暴行は通報率がひくく、そのため自分が捕まることを恐れてはいなかったと語った。

 

Former Kadena worker reveals gruesome details of Okinawan woman’s death - Pacific - Stripes

 

そもそも、「日米地位協定」以前に、基本的な人権自体が守られていないのだ。この国では。

 

おぞましく暴力的な国である。

www.asahi.com

 

慰安婦少女像にもまともに向き合えない日本は、今の現実の性犯罪にちゃんと向き合えるわけがない。

 

日本のホモソーシャルな男政治が女性と子供たちを未だに地獄の辺土におしやっている。

 

その政治的現実に

国民はちゃんと向き合うべきだ。

 

これらは

氷山の一角にしか過ぎない。

 

 

ospreyfuanclub.hatenablog.com

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米兵にとって日本は「レイプ天国」だという現実。 | 追憶の骨 (bones)