二つの活断層と軟弱地盤のキャンプシュワブ辺野古弾薬庫でがけ崩れ - 危険な弾薬庫がさらに危険な状態にあるが、住民に説明もなく、避難計画もなし。
弾薬庫のすぐ足元で崖崩れ、8月頃か、住民に説明はなし。
高さ三十メートルの崖が幅十五メートルほどにわたって崩れ、土砂は砂浜にまで到達した。崩落は八月ごろと言われているが、地元住民に説明はない。
今朝の琉球新報から。
付近の住民は「危険な弾薬保管する弾薬庫がさらに危険な状態にあるが、沖縄防衛局や米軍などから何も知らされていない」と対応を疑問視した。
< 中略 >
崖下付近には普天間飛行場移設に伴い新基地建設に使われる土砂が陸揚げされるK9護岸もある。新基地建設に抗議し海上行動を続ける市民らは8月19日に崖崩れを確認しており、発生は8月中旬頃の可能性がある。
辺野古の住民で防衛局への要請で辺野古弾薬庫の危険性を訴えていた男性は、「弾薬庫には何が保管されているかわからず、住民は不安だ。それなのに崖崩れの発生さえ知らされていない。付近には活断層が存在するとの指摘もある。今後大きな事態になってからでは遅く、命の危険は高まる」と懸念した。
辺野古弾薬庫の建設費は我々の税金 26 億円が使われている
場所を確認しよう。K9の付近、辺野古弾薬庫の海岸。上の写真を見てもわかるように、弾薬庫は我々の税金 26億円を使って改装工事中だが、そのすぐ足元が崖崩れ地点だ。
この白い建物が今建築中の弾薬庫施設。あなたは信じられるか、これが、中に何が入っているかわからない (核弾頭が残っているのではないかとまでうわさされる) キャンプシュワブ辺野古弾薬庫施設の今である。
土木技師の北上田氏によると。
現在、辺野古弾薬庫では、2017年11月から大規模な改修工事が進んでいる。工事費26億円を日本政府が負担し、以前にあった半地下式の弾薬庫4棟が取り壊され、2棟の大きな弾薬庫が建設中だ。上の写真の中央の道路の両側に2棟の弾薬庫の工事(白い建物)が進んでいることが分かる。
ところが下の写真を見ても分かるように、右側の弾薬庫は境界のフェンスにきわめて近い。すなわち、大規模な崖崩れ現場のすぐ横なのだ。この大規模な崖崩れを止める方策はない。このままでは造成中の弾薬庫に深刻な影響を及ぼすことは必至だろう。
2014年作成の米海兵隊の文書では、辺野古弾薬庫で、「13の弾薬庫を取り壊し、12の新たな弾薬庫と武器の組み立て区画とする。未開発地を含む大規模な土木工事が必要」とされているという(2019.4.24 琉球新報)。下の写真で、造成工事が始まっているところにも新たな弾薬庫が建てられるのであろう。
弾薬庫の辺りには、辺野古断層も走っている。そして今回、大規模な崖崩れも発生した。こんな危険な辺野古弾薬庫はただちに撤去させなければならない。
軟弱地盤と二つの活断層の上にある辺野古「弾薬庫」
活断層と軟弱地盤の上に弾薬庫を置くなど、常識で考えれば、諸刃の剣どころか、なんとかに刃物である。
軟弱地盤の上に、活断層の間に挟まれた領域、そこに辺野古弾薬庫を増強し、隣接する辺野古新基地建設を強行しているのが、日本政府である。
二つの活断層にはさまれた弾薬庫とか、サンゴの海に七万本の砂の杭を叩き込むとか、どう考えても正気の沙汰でない、この国の貧困な金満病 - わかりやすい沖縄基地問題
しかも、住民への説明はなく、また、住民避難計画も存在しない。
これが、日本政府がいう「沖縄の基地負担軽減」の実態である。つまり、目先の利権以外何も考えることができない政治家が考える日本の「安全保障」は、それ自体が既に完全なる利権の口実に過ぎず、国民は多額の税金を吸い上げられ、その引き換えとして、国民の生命と生活が様々な脅威と危険にさらされている。
いったい、このまま辺野古新基地を建設して、なんの「安全保障」になるというのか。
一部の政治家の執着が、このサンゴの海の海底に最長で90メートルの杭を六万~七万本打ちこみ、マヨネーズ基地を作るというその狂気に満ちた発想を生み出した。
しかも誰もその責任をとることはしない。
日本の安倍政権は、まさにクズ過ぎる政治が生み出したクズの山である。