米海兵隊の戦闘機部隊、手放しの操縦や飛行中読書の自撮りなどの規則違反が発覚 ~ 3年前の嘉手納沖事故を隠蔽していた米軍
沖縄拠点の第一海兵航空団が
事故を隠蔽していたことがわかった。
第1海兵航空団(1st Marine Aircraft Wing, 1st MAW)とは、
米海兵隊の航空団の一つ。第3海兵遠征軍所属。司令部は沖縄県キャンプ・フォスター内、キャンプ・バトラーにある在沖海兵隊基地司令部と同じ建物内にある。現在の兵員数は海兵隊員と海軍兵合わせて約6,400人。海外に司令部のある唯一の海兵航空団である。
沖縄に司令部を置いていることで、これだけ米軍の部隊がモラル的退廃の一途をたどるということだ。
米軍植民地軍のような傲慢さと怠慢と、日米地位協定に起因する完全な無責任さ。それがこれほどの恐ろしい退廃を導く。
飛行中の戦闘機内で本を読む乗員(米軍報告書より)
東京新聞:岩国の米軍、違反横行 戦闘機 手放し操縦、読書、自撮り:国際(TOKYO Web)
マスクをとっての自撮り写真か
東京新聞:岩国の米軍、違反横行 戦闘機 手放し操縦、読書、自撮り
2019年11月3日 07時06分
米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属の戦闘機部隊で、重大事故につながりかねない規則違反が横行している実態が二日、第一海兵航空団(沖縄県)の調査報告書で分かった。手放しの操縦や飛行中の読書、ひげを整えながらの自撮りを含む。部隊では空中接触が相次ぎ、昨年12月には高知県沖で六人が死亡・行方不明になる墜落に発展した。安全軽視の運用が明らかになった。
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報告書は高知県沖で第二四二(全天候)戦闘攻撃中隊のFA18戦闘攻撃機と別の部隊のKC130空中給油機が接触した事故と、2016年4月に沖縄県沖で起きたFA18とKC130の接触事故を調査した。(えっ!)
もともと高知だけが対象だったが、調べの過程で沖縄事故の存在がクローズアップされ、上部組織の第一海兵航空団が正式調査を指示した。沖縄事故は日本側に報告していなかった。
いずれも空中給油中に発生し、同じ攻撃中隊に所属するFA18側に責任があった。報告書は相次ぐ事故の背景として、部隊内に「薬物乱用、アルコールの過剰摂取、不倫、指示違反といった職業倫理にもとる実例」が存在したと指摘した。
高知の事故では乗員二人の尿から睡眠導入剤の成分が検出され、飛行任務に不適格だった可能性があると判断している。睡眠導入剤を無許可では処方しない軍医に対して不満を抱く隊員同士の通信アプリのやりとりもあった。
調査後、第一海兵航空団は隊長ら四人を更迭した。報告書によると隊長も機内で酸素マスクを外した姿を撮影し、通信アプリのプロフィルに掲載していた。
隊員の携帯電話からは一六年十月に夜間の空中給油を撮影した動画も見つかったという。沖縄の事故から約半年が経過していたが、規律は失われたままだった。
航空評論家の青木謙知さんは「戦闘のため極限状態にある米兵は自由な振る舞いがある程度、容認されてしまう。規律意識の低さが『あの部隊で許されているのだから』と軍全体に広がる危険性をはらんでいる」と警鐘を鳴らした。
◆沖縄の事故 公表せず
米海兵隊岩国基地所属部隊は二〇一六年、沖縄県沖の上空で戦闘機と空中給油機の接触事故を起こしながら公表せず、正式な調査も見送っていた。六人が犠牲になった昨年十二月の高知県沖の墜落事故と状況が酷似しており、報告書は「(沖縄で)調査していれば(高知は)防げた可能性がある」と内部批判した。
沖縄の事故は日本側に報告がなかった。防衛省補償課は取材に「詳細や通報がなかった経緯を海兵隊に問い合わせ、回答を待っている」と答えた。
報告書によると、沖縄の事故は1916年4月28日に起き、第二四二(全天候)戦闘攻撃中隊のFA18戦闘攻撃機が、別部隊のKC130空中給油機と米軍嘉手納基地沖で接触し、給油ホースを引きちぎった。
二機は嘉手納基地に順次着陸し、けが人はいなかった。事故の深刻度は四段階で下から二番目に位置付けられ、本格調査はしなかった。高知沖の事故は約二年七カ月後の一八年十二月六日に起きた。
いずれの事故もFA18の操縦士が月明かりのない暗闇で初めて空中給油を受けている最中に起きた。
航空自衛隊の元戦闘機パイロットは「難易度が高い空中給油では細かい事故が珍しくなく、人的ミスとはっきりしていれば報告だけで調査しない。高知の事故が起きたから事後的に問題視したのではないか」と語った。
(東京新聞)
嘉手納沖でこのような戦闘機の夜中の空中給油訓練、場所をもっと特定してもらわなければ困る。
しかも、事故が起こったのは、2016年4月28日だという。つまり、元海兵隊で嘉手納基地に勤務していた軍属によるうるま市女性殺人のおこった日である。
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2016年4月28日の、在沖米軍が隠蔽していたという嘉手納沖の夜間空中給油事故
それはまさに、元海兵隊で嘉手納基地勤務の軍属ケネフ・シンザト・ガドソンによる「うるま市女性殺人事件」の夜だった。
「6人の犠牲防げた可能性」 米軍、嘉手納沖の事故隠す 2016年の空中給油接触で報告書 2018年高知沖墜落事故と酷似
2019年11月3日 09:00
2016年の事故後、FA18戦闘攻撃機の右翼に引っかかる給油ホース(米軍報告書より)
沖縄の事故は日本側に報告がなかった。防衛省補償課は取材に「詳細や通報がなかった経緯を海兵隊に問い合わせ、回答を待っている」と答えた。
謝花喜一郎副知事は「あり得ない」と述べ、日米の通報体制を問題視した。
報告書によると、沖縄の事故は16年4月28日に起き、第242(全天候)戦闘攻撃中隊のFA18戦闘攻撃機が、別部隊のKC130空中給油機と嘉手納沖で接触し、給油ホースを引きちぎった。
2機は嘉手納基地に順次着陸し、けが人はいなかった。事故の深刻度は4段階で下から2番目に位置付けられ、本格調査はしなかった。高知沖の事故は約2年7カ月後の18年12月6日に起きた。
いずれの事故もFA18の操縦士が月明かりのない暗闇で初めて空中給油を受けている最中に起きた。機体の高度や体勢を把握できなくなる失調状態に陥ったと指摘されている。
所属部隊を抱える米第3海兵遠征軍の広報担当者は「通報は日米両政府間の合意に沿って行う」と述べたが、どの合意の条項で判断したかは説明しなかった。
航空自衛隊の元戦闘機パイロットは「難易度が高い空中給油では細かい事故が珍しくなく、人的ミスとはっきりしていれば報告だけで調査しない。高知の事故が起きたから事後的に問題視したのではないか」と語った。
[ことば]
空中給油 空中給油機と戦闘機などをホースや筒状の「ブーム」と呼ばれる装置でつなぎ、飛行しながら燃料を補給する作業。給油機の後方における気流の乱れもあり、夜間は特に難易度が高い。
(写図説明)2016年の事故後、FA18戦闘攻撃機の右翼に引っ掛かる給油ホース(米軍報告書より)
基地があるゆえの、これらの事件や事故。
表沙汰になるのは、事件も事故も氷山の一角ではないのか。
さらなる情報の開示を強く望む。
それで、どんなふうに一日中空を飛んでいるか、ご存じだろうか。
一機分の追跡をみてみよう。
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