米海軍病院所属の米兵、交際中の女性の顔面を複数回殴り、顔の打撲など傷を負わせ逮捕される
米海軍兵が
交際中の女性の顔面を複数回殴る。
琉球朝日放送 報道制作局 2020年1月4日
沖縄市で交際中の女性に暴行を加えけがをさせたとしてアメリカ海軍兵の男を現行犯逮捕しました。
傷害の疑いで逮捕されたのはキャンプ・フォスター所属のアメリカ海軍兵リカルド・モンサルボガルザ容疑者(27)です。
警察によりますとモンサルボガルザ容疑者は1月4日午前2時すぎ沖縄市内のマンションで交際中の女性と口論になり女性の顔を複数回殴るなど暴行を加え顔の打撲など傷を負わせたということです。
男は事件当時、酒に酔っていて警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているということです。
昨年の四月十三日には、ストーカーの米兵に女性が殺害されるという悲劇が起こった。
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被害の報告を受けながらも、米軍は彼に外出許可を出した。被害者の女性のほうは、米軍が対応してくれていると信じていたのにもかかわらず、だ。
オリベーロ3等兵曹と女性が出会った経緯は不明だが、別れ話をめぐり少なくとも2018年10月にはDV(ドメスティック・バイオレンス)があった疑いが浮上。関係者の証言では、オリベーロ3等兵曹が女性の部屋を荒らし、家財道具を壊した。女性は110番通報し器物損壊容疑で訴えたが、現場に来た警察官に「示談が成立した」として訴えを取り下げた。だが取材を進めると、3等兵曹の母親が女性に「息子を許してほしい」と直接電話し、被害を訴えないよう迫っていたことが分かった。
その後も女性へのDVやストーカー行為は止まらなかった。今年1月、オリベーロ3等兵曹は女性の住むアパートのオートロックをすり抜けて、部屋の前で待ち伏せした。女性が帰ってくるのを待って室内に押し入り、女性を拘束して性的暴行を加えている。通報を受けた米軍は、3等兵曹に対し女性に近づかないようMPOを発令した。女性はその経緯を友人にSNSで伝えている。
米軍は1月下旬、「2人に交際トラブルがある」と県警に通報。駆けつけた沖縄署員に女性は「(3等兵曹に)わいせつな行為をされた」と説明した。県警によると、被害届提出を女性に促したが、「米軍に対応してもらっている」と県警側の関与は望まなかったという。一方、女性の周辺によると「彼女は何度も県警や米軍に被害を相談していた」という。
県警によると最後に女性と連絡を取ったのは3月中旬で、女性は「トラブルはない。大丈夫」と返答。だが友人の証言では3月下旬にオリベーロ3等兵曹がアパート周辺に度々現れ女性はおびえていた。そして4月、事件は起きた。
今回の事件で明らかになったのは、米軍はオリベーロ3等兵曹に女性への接近禁止令も出すなど問題行動を把握していたにもかかわらず監視せず放置し、リバティー制度も含めて形骸化していたことだ。また、米軍から通報を受けた県警も当初から「事件性、緊急性は高くない」と判断。また女性からの被害申告がないとして踏み込んだ対応をしなかった。
日米両当局ともに女性から「トラブルはなくなった」と説明を受けたことから「差し迫った脅威はないと判断した」などと釈明。対応に問題はなかったとの認識を示している。しかし女性がトラブルはなくなったと言ったのは3等兵曹にMPO発令後、米軍基地内に隔離されていると聞かされたためだった可能性がある。DV特有の、被害者が相手からの報復行為を恐れて訴えを躊躇ったり取り下げたりするという事情に対する認識が両当局にあったのか。日米の捜査機関の管理が徹底していれば救える命だった可能性がある。
県警は近く、オリベーロ3等兵曹を被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針だ。
MPO (Military Protective Order) とは
沖縄県北谷町桑江のアパートで在沖米海兵隊所属の米海軍3等兵曹ガブリエル・オリベーロ容疑者(32)が住人の女性(44)を殺害し、その後に自殺した事件で、米軍は16日、同容疑者に対し女性に近づくことを禁止する命令「MPO(ミリタリー・プロテクティブ・オーダー)」を発出していたことを公表した。ただ、命令の発令時期や期間、罰則などの詳細を明らかにしていない。
MPOはDVなどの加害兵が被害者に接近することや連絡を取ることを禁止し被害者を保護するための命令だが、結果的に事件を防げなかった。識者は「軍はMPOを厳重に適用していたのか」と疑問視している。
米兵や退役軍人と出会い、つきあう上で、暴力や性被害をうけるケースが多く報告されている。
いい人だと信じてつきあっていても、だんだんと暴力がでてくる。慢性的な暴力にさらされるようになっても、人種間 (interracial) 恋愛や結婚の場合、女性の側が自分の個人的な問題と思いつめてしまい、黙って抱え込んでしまうことも多い。
しかし、実際にはこれは個人的な問題ではない。
永年にわたり、多くの女性たちが米軍人や米軍属とのかかわりのなかで様々な悩みや苦しみを抱えてきた。それは米軍基地がもたらしてきた歴史的なものである。
また、
DV / デート DV は決して容認してはいけない。
容認すればエスカレートするからである。
本当にひどいケースでは、つきあった女性との性行為の動画を、アメリカ本土に帰国してからネットにばらまく、恐ろしく卑劣な米兵もいるのだ。
これについてはいつかまた扱いたい。
軍人や軍属や退役軍人が抱える DV / デートDV の問題は深刻である。
だからこそ、それに対する知識を社会全体で共有しておくということも必要である。
必要なのは、心理的な支援 (empowerment) に始まり、法的な支援も必要である。
女性を暴力から守るための支援団体は、精神的な支援ばかりではなく、こうした解決のための知識とサポートを集積している場でもある。
必ず支援団体に連絡してほしい。
妊娠させて帰国、DVや言葉の壁… 米軍人・軍属との婚姻、交際トラブル相談が12年で約9倍増 マッチングアプリが影響か
2019年4月23日 05:00
「自分一人の力では解決できなかった」と話す相談者の女性=4月、県内
米軍人や軍属との交際、結婚にまつわるトラブルが後を絶たない―。2018年に国際的な男女間のトラブルの相談支援を行うNPO団体「ウーマンズプライド」に相談を寄せた人は87人に上り、NPO開設当初の約9倍に増加した。ドメスティックバイオレンス(DV)や命に関わる深刻な事態に発展しかねないケースもあったといい、代表のスミス美咲さん(42)は「軍人との交際や結婚は想像以上に大変。軍の知識や語学力も身に付けて交際してほしい」と話す。
開設当初の07年は面会相談8人、電話相談2人の計10人だった。活動が周知され、11年には30人を突破し、最近3年間は県内在住者の面会だけで年間50人を超えた。
関東や長崎県など米軍基地がある県外に出張相談に行く機会も増えているという。
相談者が増えた背景について、スミスさんはスマートフォンの出会い系アプリやマッチングアプリの普及があると指摘する。
短期駐留の軍人が女性を妊娠させて帰国するといった悪質なケースもあるという。
離婚や養育費の請求など軍が関わる手続きは、書面の和訳や英訳などに手間がかかる上に困難が多い。
DVなど身体や命に関わる場合は、米軍から軍人に接触や接近を禁じる軍事保護命令「MPO(ミリタリー・プロテクティブ・オーダー)」を出すよう求めることができるが、多くの相談者が知らないという。相談機関もほとんどないのが現状だ。
スミスさんは「何かあればすぐに相談してほしい」と呼び掛けている。
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けっしてネトウヨが味方であるなどと思ってはいけない。彼らは性被害者支援団体まで「攻撃」する、そういう、どうしようもない人たちの群れだからである。
女性の苦しみにここまでひどい態度をとれるネトウヨ性差別主義者は、男も女も、実生活では確実に近づかないほうが無難である。
女性の顔面を複数回殴ったという今回の事件は、
高江で地元の住民を突き飛ばし、女性の顔面をグーで殴りつけた高江暴力事件の男性のことを思い出させる。
その男は、自分の暴力を正当化するため数々のデマを発信し始め、『ニュース女子』を皮切りに、なんと今ではチャンネル桜のキャスターとしてご活躍である。
その人物も、
やはりネットで性被害者に対する中傷とセカンドレイプを繰り返している。
ツイッタージャパン@TwitterJP さん、
— うちなーあるある ネトウヨかるた (@trueokinawa2017) 2020年1月5日
なんでこのヘイトアカウント、凍結されてないんです ?
レイプ裁判を、尻勝訴とか完全なセカンドレイプの拡散ですよ⁉https://t.co/nmgzRE9QD6 pic.twitter.com/CXuU6AJ0XT
女性に対する具体的な暴力行為だけではなく、ネットでもこうした中傷とセカンドレイプを繰りかえすネトウヨは、かるたさんが指摘しているように絶対に容認されてはならない。
しっかりとした法的措置がとられるべきである。