岩国基地でもお盆3日間で騒音計測100回に - 思いやりの片鱗もない米軍をなぜこの国は一方的に思いやるのか !?
旧盆中も米軍機騒音 普天間、嘉手納 地元配慮要望通らず - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
今年の沖縄は昨日23日がウンケーで、
夕方にはあちこちの玄関先で線香をたいて先祖を招き入れる姿が見られたが、その頭上を米軍機が飛び交う。
< 追加 >
やはり記事になっていたので記録しておきますよ。
【宜野湾】旧盆初日のウンケーを迎えた23日、米軍普天間飛行場では午前から夜間にかけてオスプレイやヘリコプターなどの米軍機が繰り返し飛行訓練し、先祖の出迎えの準備に追われる周辺地域に騒音をまき散らした。
家族や親戚が集まり仏壇に供え物をして手を合わせる午後7時半ごろにも、プロペラ音やエンジン調整音が5分以上響いた。
市喜友名を散歩中の男性(64)は「嫌だし、気になるがいつものこと。もう慣れてしまった」と話し、親戚宅に急いでいた別の男性(68)は「旧盆のだんらん時ぐらい静かにしてほしい」と憤った。
日米両政府が1996年に合意した騒音防止協定では、普天間飛行場や嘉手納基地周辺を念頭に「周辺地域社会にとって特別に意義のある日は訓練飛行を最小限にする」としている。
一方、
本土のお盆は
先週13日から16日。
どちらも家族で先祖の霊を迎える大切な季節である。
だから、岩国市と米軍のあいだの岩国日米協議会で「盆の8月13~16日は飛ばないようにする」という確認事項がもりこまれたのも当然のことだろう。
<岩国日米協議会での主な確認事項>
▽安全上許す限り工場や市街地の上空を飛行しない
▽市街地上空の飛行高度は4千フィート(1219メートル)とする
▽滑走路運用時間(午前6時半~午後11時)外の使用は市に通報する
▽盆(8月13~16日)は飛ばないようにする
▽正月三が日は訓練をしない
▽午後10時以降のタッチ・アンド・ゴー等は禁止
▽着艦訓練は1週間前に市に通報し、原則午後9時以降はしない
しかし、
米軍にとって、
日本の大切な「お盆」は、
はなっから、どうでもいい事なのか。
地元との確認事項など
米軍には何の「意味」もないという事なのか。
たった三日間、
米軍が、その三日間、先祖の霊を迎える日本の伝統やこころ、そして地元との確認事項に敬意を払うという事もない。
岩国基地:米軍機、お盆も飛行 苦情52件 「確認事項」守られず /山口 - 毎日新聞
毎日新聞2018年8月19日 地方版
米軍岩国基地(岩国市)を離着陸する米軍機などによる70デシベル以上の騒音がお盆期間(13~16日)、岩国市による滑走路両端での計測で計100回に達し、市民から52件の苦情が寄せられた。市や基地などによる岩国日米協議会での確認事項「盆の8月13~16日は飛ばないようにする」が守られておらず、市民からは再確認を求める声が上がっている。
どうやら岩国でも、米軍機が平然と規定を破ってお盆に騒音をまき散らすのは毎度のことらしいが、
岩国基地への空母艦載機移駐の中で、今年の騒音測定回数も苦情件数もことさら増大したという。
在日米軍の駐留経費を九割近くも負担している日本の国民が、なぜこうも在日米軍から軽んじられているのか、
岩国の山を削り、米軍に我々の税金で一戸当たり7千万円~8千万円の米軍高級住宅262戸のアタゴヒルズを作って差し上げても、*1
手前が米軍住宅アタゴヒルズ。中心にあるのは岩国市街地、そして海岸側に基地がある。全262戸 新たな米軍施設 岩国 愛宕山住宅エリアが完成
それでも、米軍から一顧だに「思いやられる」ことがない日本国民とは。
米軍家族住宅「アタゴヒルズ」が完成公開、空母艦載機部隊の移転に伴い建設…1戸あたりの建築費用は7000万~8000万円! https://t.co/8t98TVwmNk pic.twitter.com/olRaME2gKQ
— 軍事ミリタリーニュース (@military_news_x) August 7, 2017
米軍と共用されている岩国空港。ANA737と並行して走行するオスプレイと愛宕山を削り、米軍住宅を思いやり予算でつくった入口の写真、「アタゴヒルズ」。地下にはシェルターもある。岩国市民が避難するシェルターはない。基地をつなぐ専用の橋は9億円と8億円の2つ。米軍ファーストの安倍政権。 pic.twitter.com/Xc6xOtfldD
— 井筒高雄 (@izutsutakao) May 5, 2018
思いやりの片鱗もない在日米軍を、なぜ、我々は我々の血税で一方的に思いやってあげなければならないのか。
しかも、「おかしい」ことを「おかしい」と思う感覚すら失ってしまったのか、この極東の島の国民は。
その思いやりなき在日米軍を
ありがたがって旗を振り、
米軍批判すれば「反日」認定されるという転倒ぶりだ。
忘れないように記憶しておいたほうがいいだろう。
73年前
1945年8月14日、
お盆のさなかにも
岩国は米軍によって絨毯爆撃を受けた。
終戦前日のことである。
73年前の今日。1945年8月14日,岩国空襲。100機以上のB-29が,岩国駅周辺を絨毯爆撃。写真では,地面に無数の爆発孔がみえる。死者517人,行方不明30人,負傷者859人,罹災者5,911人。ニューラルネットワークによる自動色付け。 pic.twitter.com/PDe0zQYfDu
— 渡邉英徳 (@hwtnv) August 13, 2018
基地の町の苦しみは、
今に始まったことではない。
岩国は日本陸軍の燃料廠や海軍の訓練基地や航空隊が設置された一大軍事都市でもあった。だからこれほどの空襲が繰り返され、市民の命がうばわれた。
岩国空襲 - 【岩国 原爆と戦争展】 岩国原爆展を成功させる会
基地はほんとうに命を守ったのか。
我々はどうやって
基地から命を守ったらいいのか。
73年経っても、
いまだこの国は真実から目をそむけつづけている。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/260708.pdf
*1:
米軍住宅 半数が完成 岩国・愛宕山 残る131戸は来月末 | ヒロシマ平和メディアセンター
岩国市の米海兵隊岩国基地へ7月以降、空母艦載機61機が移転する計画に伴い、中国四国防衛局が同市愛宕山地区に整備している米軍家族住宅262戸のうち、半数の131戸が完成した。残る131戸は7月末の完成を予定している。
岩国基地から西へ約3キロ。家族住宅は山を切り開いた高台に整然と立ち並ぶ。防衛局によると、鉄筋2階建て延べ約140~160平方メートル。 131戸が5月末に完成した。上空からは262戸の建設予定地が既に埋まっているように見えるが、防衛局はどれが完成しているかは明らかにしていない。警衛施設のあるゲートには「ATAGO HILLS(アタゴ ヒルズ)」と表示されている。
家族住宅エリア(約28ヘクタール)では住宅以外にも、野球場、店舗や集会所が入る生活支援施設、消防署、憲兵隊事務所などが相次いで整備されている。艦載機移転が完了すれば、同エリアでは米軍人たち千人前後が生活すると市は推測する。
家族住宅エリアに隣接する運動施設エリア(約16ヘクタール)では、日米共同使用を前提とした野球場やソフトボール場などの整備も進んでいる。防衛局によると両エリアの工事費の契約総額は4月末現在で510億円となっている。(松本恭治)
(2017年6月8日朝刊掲載)