沖縄市知花のクラサク川で白濁した水と悪臭 ~ 嘉手納基地はまたダンマリですか ?

 

PFOA や PFAS に始まった問題ではない。

 

嘉手納基地と嘉手納弾薬庫の汚染は

 

核兵器から毒ガスサリンまで、

まるでパンドラの箱のようになんでも出てくる。

 

6月14日頃から知花のクラサク川の悪臭が

 

河川から悪臭…濁った水も 市が原因調査へ 沖縄市のクラサク川

琉球新報

2020年6月17日 10:03

クラサク川 汚水 悪臭 米軍嘉手納基地

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汚泥がたまり悪臭を放つクラサク川。水面には油のような白い液体が浮いている=16日、沖縄市知花

 【中部】沖縄市知花のクラサク川で、14日ごろから油が浮いたような白く濁った水が流れ、悪臭を放っている。地域住民から問い合わせを受けた沖縄市の職員が16日午後に現場を確認したところ、汚泥がたまっていた。川の上流は米軍嘉手納基地で、何らかの理由で基地から汚水が流れ出た可能性もある。市は現時点で原因は不明だとし、17日以降に調査を進める方針。市の担当者は「沖縄防衛局や米軍関係者にも協力を求め原因究明に当たりたい」と述べた。

 クラサク川は沖縄市嘉手納町を結ぶ県道74号沿いにあり、嘉手納基地内を通る。市へ連絡した男性によると川は普段干上がっており、大雨が降った際にのみ水が流れる。14日ごろから急に水が湧き出て「悪臭が周辺に充満している」という。男性は「とても不快な臭い。人体への影響がないか心配だ」と話した。

 

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6月18日、汚水管の破損だったと報告する米軍

悪臭原因は嘉手納基地の生活排水 工事中の仮設管破損、クラサク川へ 米軍「原状回復へ作業」

琉球新報
2020年6月19日 10:04

 

 【中部】沖縄市知花のクラサク川に汚水が流れ込み周辺地域に悪臭を放っている問題で、米軍は18日、米軍嘉手納基地内の汚水管工事中に仮設管が破損し、生活排水が流出したと発表した。仮設管は修復され、流出は止まっている。同基地の第18施設軍は同日、現場を清掃した。

 米軍によると、排水の流出は15日に発覚した。排水に化学物質は含まれておらず、付近の比謝川やその他の水源に影響はないという。米軍は「原状回復に向け、早急な作業を行う」とした。市の担当者は「原状回復が基本だ。県が実施した水質調査や沖縄防衛局からの報告などを確認し、今後の対応を検討したい」と話した。

 クラサク川周辺の地域住民から悪臭について苦情があり、市や県、防衛局の職員らは18日までに現場を確認していた。宇良敢知花自治会長は「危険物ではないとしても、汚水が流出して迷惑するのは基地の外に住む住民だ。夏場で臭いもきつくなるので早急に対応してほしい」と訴えた。

 

米軍の報告が、正しいものであったとしての話だが、汚水管の破損でこれだけ大量の汚水が住宅地に流出したのなら、すぐさま県に報告すべきだろ。違うのか !?

 

米軍は、大騒ぎになるか、バレるかしないと、こんな基本的な情報すら地元に出さない、ありえない組織である。

 

知花弾薬庫 (現在の嘉手納弾薬庫) の闇

 

かつて、このクラサク川の上流あたりの嘉手納弾薬庫は、知花弾薬庫とよばれていた。

 

okinawa1945.hatenablog.com

 

県民に知らされることなく知花弾薬庫 (現在の嘉手納弾薬庫に併合) にサリンなど大量の猛毒ガスが持ち込まれ保管されていた。そして1969年7月8日、ついに毒ガス事故がおこった。しかしそのことは、県民には全く知らされなかった。

 

それから10日後、7月18日付の米国紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「神経ガス事故」というスクープ記事を掲載し、事件をすっぱ抜いた。なんと、沖縄の米軍基地内に13,000トンもの毒ガス兵器が貯蔵されていることが明らかになったのだった。

 

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米軍知花弾薬庫の毒ガス漏出事故とは 毒ガス弾29万発貯蔵「欠陥品」のロケット弾も 米国の公開文書で判明 | 沖縄タイムス

 

しかも、県民の激しい抗議の末、二年後の 1971年レッドハット作戦で撤去されるまで、米軍はこっそりと沖縄の海岸にこれらの兵器を投棄していたということがわかっている。

 

沖縄に寄生する米軍基地は、フェンスの向こうで何をやっているのかわからない。

 

ospreyfuanclub.hatenadiary.com