2019年4月13日、米海兵隊キャンプ・シュワブ兵が女性殺害のうえ自殺 - またも繰り返される米兵による女性殺害事件、なぜ防ぐことができなかったのか - 被害者はレイプ被害を米軍に訴え、それに海兵隊が対応してくれていると信じていた
2019年4月13日、キャンプ・シュワブの海兵隊員が女性を殺害。
- 2019年4月3日、米軍リバティー制度緩和の報道
- 2019年4月13日、7時25分頃、北谷で男女死亡の通報
- 2019年4月13日、17時、海兵隊員が女性を殺害と報道
- 2019年4月18日、軍の接近禁止命にもかかわらず海兵隊が外出許可と判明
- 2019年4月24日、逆になぜ制度緩和が問題か、と逆切れの米海兵隊
- 【まとめ】被害者はレイプ被害を米軍に訴え、そして海兵隊が対応してくれていると信じていた → 事件
- 事件事故防止のための対話 (CWT) も拒絶したままの在沖米軍
そして、また
沖縄の女性が犠牲となった。
忘れもしない。
元海兵隊に惨殺された
うるま市の女性殺害事件も、
ちょうど3年前の2016年4月のことだった。
平然と県民投票を拒否すると宣言し、辺野古新基地建設容認の島尻アイコを推す島袋市長の、この時の涙は、実に薄く長続きしないものだった。
なぜいつも沖縄の女たちが犠牲にならなければならないのか。
2019年4月3日、米軍リバティー制度緩和の報道
そもそも米兵の行動制限 (リバティー制度) は、2012年10月16日、米海軍兵2人が引き起こした住宅街でのレイプ事件発端*1 である。しかし米軍は2018年末から沖縄側に何の打診もなく段階的にリバティー制度を解除していった。その報道があったのが4月だ。
ospreyfuanclub.hatenadiary.com
そしてすぐまた次の事件。
2019年4月13日、7時25分頃、北谷で男女死亡の通報
13日午前7時25分ごろ、沖縄県北谷町桑江のアパートで、男女2人が血を流して倒れていると110番があり、2人とも現場で死亡が確認された。在日米軍は、男性が海兵隊員とみられると明らかにした。米軍関係者によると、男性が日本人女性を殺害し、自殺したという情報がある。
県警が身元確認を急ぐとともに、詳しい状況を調べている。
在沖縄米海兵隊は共同通信の取材に「米海兵隊第3海兵師団の隊員とみられる人物と、沖縄県民が死亡したことを把握している。大変悲しい事件であり、捜査を全面的に支援する。海軍犯罪捜査局が沖縄県警に協力している」とコメントした。
2019年4月13日、17時、海兵隊員が女性を殺害と報道
警察によりますと、死亡したのは沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の31歳の海軍兵と、交際していた日本人の44歳の女性で、現場からは血の付いた刃物が見つかったということです。
また、当時室内には女性の子どもがいましたが、けがはないということです。
警察は現場の状況などから、兵士が女性を刃物で刺して殺害したあと自殺したと見て、詳しいいきさつなどを調べています。
その場に子どももいるというのに・・・。なんというむごいことを・・・。
RBC 17:50
それでも一切の声明もなく、翌日に平然とイベント開催する、在沖米海軍。こんな組織がいったい日本のどこにあるだろうか。
おはようございます!
— 在沖米海軍 (U.S. Navy) (@CFAOkinawa) April 14, 2019
昨日、今日と開催されている軍用装備展示の様子です😊
本日は #ハーリー 大会もありますよ🤗🚣♀️皆さまのご来場お待ちしております!#ホワイトビーチフェスティバル pic.twitter.com/r6GjkDgin0
2019年4月18日、軍の接近禁止命にもかかわらず海兵隊が外出許可と判明
2019/04/18 19:30
2019年4月24日、逆になぜ制度緩和が問題か、と逆切れの米海兵隊
そのせいで女性が殺されたと言うことが、なぜ理解できないのか。女性の命より米軍の娯楽確保を優先する米軍。
女性殺害と規則緩和は無関係 米大佐「なぜ不安か逆に聞きたい」
2019年5月1日 06:34
沖縄県北谷町で起きた米海軍兵が日本人女性を殺害しその後自殺したとされる事件で、米海兵隊政務外交部長のダリン・クラーク大佐は4月24日、事件とリバティー制度の緩和は無関係との認識を強調した。米軍キャンプ瑞慶覧で、事件に抗議した北谷町議団がクラーク大佐との面談後、報道陣に明らかにした。
拡大する町議によると、大佐は「99・9パーセントの兵士が制度を順守している」とした上で「逆に、なぜリバティー制度が不安を与えているのか聞きたい」と問い掛けてきたという。
北谷町議会の亀谷長久議長は「99・9パーセントが守っているからと言って、0・1パーセントでも事件を起こす兵士がいることが問題だ」と指摘。
「緩和による気の緩みが、全く関係ないとは言えない。一部だから良いというわけではない」と発言を問題視した。
亀谷議長らは、町議会が22日に可決した抗議決議文を手交するため、キャンプ瑞慶覧を訪れていた。
そういう間にも、どんどん飲酒運転の米兵が逮捕される現実。
【まとめ】被害者はレイプ被害を米軍に訴え、そして海兵隊が対応してくれていると信じていた → 事件
以下の記事、まとめとして本当に素晴らしい記事なので記録しておく。
別れた後も、女性は加害者に拘束され、性的暴行を受けた。確認しておくが、これを DV とは言わない。レイプという。
女性はそれを米軍に訴え、そしてちゃんと接近禁止の軍事保護命令 (Military Protective Order) を出して対応してくれていると信じていた。そして事件は起きた。
なぜなら、海兵隊がちゃんと対応しているというのは偽りだったからだ。
DV・ストーカー行為を米軍・県警が放置か 沖縄・米兵女性殺害事件の背景
2019年05月14日 11:30
沖縄県北谷町のアパートの寝室で今年4月13日朝、米軍キャンプ・シュワブ居住の海軍兵が、同アパートの住人で元交際相手の日本人女性(44歳)を刃物で殺害後、自殺したとみられる事件が起きた。
海軍兵の名はガブリエル・アルフェード・オリベーロ3等兵曹(32歳)。
❶ 在沖米軍は今年1月、女性から性的暴行の訴えを受けて、オリベーロ3等兵曹に接近禁止の軍事保護命令(ミリタリー・プロテクティブ・オーダー=MPO)を発令。事件発生時まで効力は継続していた。
❷ また、在日米軍の勤務時間外行動指針「リバティー制度」で一定階級以下の兵士は午前1~5時の間は基地外へ出ることが禁止されていた。
にもかかわらずこれらの規則に反して女性宅で犯行に及んだことが問題となっている。後に米軍は3等兵曹に外泊許可を出していたと発表したが、その理由は明らかにしていない。
沖縄県警によると2人は少なくとも前日の12日夜から一緒にアパートにいたとされ、オリベーロ3等兵曹は13日午前5~6時ごろ、寝室で女性の首付近を刺して殺害、自らも両足の付け根部分を刺して自害した。2人は着衣の状態で、女性の手には抵抗したとみられる傷跡があった。女性には子どもがおり、事件発生時は部屋にいて今回の事件を親族に通報している。
オリベーロ3等兵曹と女性が出会った経緯は不明だが、別れ話をめぐり少なくとも2018年10月にはDV(ドメスティック・バイオレンス)があった疑いが浮上。関係者の証言では、オリベーロ3等兵曹が女性の部屋を荒らし、家財道具を壊した。女性は110番通報し器物損壊容疑で訴えたが、現場に来た警察官に「示談が成立した」として訴えを取り下げた。だが取材を進めると、3等兵曹の母親が女性に「息子を許してほしい」と直接電話し、被害を訴えないよう迫っていたことが分かった。
その後も女性へのDVやストーカー行為は止まらなかった。今年1月、オリベーロ3等兵曹は女性の住むアパートのオートロックをすり抜けて、部屋の前で待ち伏せした。女性が帰ってくるのを待って室内に押し入り、女性を拘束して性的暴行を加えている。通報を受けた米軍は、3等兵曹に対し女性に近づかないようMPOを発令した。女性はその経緯を友人にSNSで伝えている。
米軍は1月下旬、「2人に交際トラブルがある」と県警に通報。駆けつけた沖縄署員に女性は「(3等兵曹に)わいせつな行為をされた」と説明した。県警によると、被害届提出を女性に促したが、「米軍に対応してもらっている」と県警側の関与は望まなかったという。一方、女性の周辺によると「彼女は何度も県警や米軍に被害を相談していた」という。
県警によると最後に女性と連絡を取ったのは3月中旬で、女性は「トラブルはない。大丈夫」と返答。だが友人の証言では3月下旬にオリベーロ3等兵曹がアパート周辺に度々現れ女性はおびえていた。そして4月、事件は起きた。
今回の事件で明らかになったのは、米軍はオリベーロ3等兵曹に女性への接近禁止令も出すなど問題行動を把握していたにもかかわらず監視せず放置し、リバティー制度も含めて形骸化していたことだ。また、米軍から通報を受けた県警も当初から「事件性、緊急性は高くない」と判断。また女性からの被害申告がないとして踏み込んだ対応をしなかった。
日米両当局ともに女性から「トラブルはなくなった」と説明を受けたことから「差し迫った脅威はないと判断した」などと釈明。対応に問題はなかったとの認識を示している。しかし女性がトラブルはなくなったと言ったのは3等兵曹にMPO発令後、米軍基地内に隔離されていると聞かされたためだった可能性がある。DV特有の、被害者が相手からの報復行為を恐れて訴えを躊躇ったり取り下げたりするという事情に対する認識が両当局にあったのか。日米の捜査機関の管理が徹底していれば救える命だった可能性がある。
県警は近く、オリベーロ3等兵曹を被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針だ。
(城間陽介・『沖縄タイムス』記者、2019年4月26日号)
事件事故防止のための対話 (CWT) も拒絶したままの在沖米軍
そして地元と沖縄県が求め続けている「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキング・チーム」(CWT)の会議開催も拒絶したまま、対話はない。
事件直後から、県と北谷町は、国や県、基地関係市町村、県警、米軍などが参加する「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキング・チーム」(CWT)の会議開催を外務省沖縄事務所に求め続けているが、開かれないままだ。関係者からは、「米側の都合だ」との声が漏れる。CWTの事務局を務める外務省沖縄事務所は、本紙の取材に対し「鋭意、調整中」との回答のみで、未開催の理由や次回の開催時期を明確にしていない。 CWTは2017年4月を最後に開かれておらず、18年度は会合が流れた。関係者によると、米側の日程調整がつかなかったことが理由だという。19年度は4月の事件直後から県が複数回要請し、北谷町の野国昌春町長も5月のロバート・ケプキー在沖米総領事との面会時に開催を呼び掛けたが、実現に至っていない。日米会議開かれず 北谷米兵女性殺害半年 「米側の都合」批判も - 琉球新報 - 2019年10月13日 05:30
県が何度も要請している会議も3年間開かぬまま、
対話から逃げ続ける在沖米軍。
そんな彼らのため、なぜ日本は膨大な国税を費やし沖縄に新基地建設を強行するのか。
よく考えてみてもらいたい。
まず対話が先だ。
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< 追記 >
これは殺人ではなく心中だ、と言いだしているネトウヨがいる。馬鹿なのか。日本はウェットな情念の文化でもって現実から目を背ける文化がある。 特攻による青少年の強制死を桜にみたてて強制された死を美化する狂気は、いまも公然と日本のなかにある。これらの他者の死を強制し、それをロマン化するウェットな非論理性は、日本と日本の神道原理主義の中に巣くう、最も暗く凶悪な暴力性である。
必死に助けを求めたにもかかわらず、痴情のもつれの「無理心中」だなどといって、米兵に同情を寄せるネトウヨ。
しっかりと考えてほしい。 以前付きあっていた相手が、あなたをストーカーし、拘束し、殺害しようとした場合、それは恋愛のもつれの「無理心中」だとロマンティサイズされ、情状酌量されるべきなのか。心中ではない。目を開いて現実を見よ。所有欲に駆り立てられた陰湿なストーカー殺人だ。犯人が自殺しようとしまいと、これはれっきとした殺人事件であり、 いうまでもなく、しっかりと日本の警察によって犯罪捜査されるべき凶悪殺人事件である。
US sailor kills woman, self on Okinawa, reports say - Pacific - Stripes