米軍普天間基地の深夜の蛮行「ピットトレーニング」とは - 在沖米軍基地の日常的な環境的人種差別 (Environmental Racism) を決して容認するな !!!

f:id:ospreyfuanclub:20190126134600p:plain

琉球朝日放送 » 普天間基地の夜間防災訓練で火柱があがる

 

想像してみてほしい。

 

真夜中1時~2時頃、

人口密集地のど真ん中で、

 

真っ赤な火柱と黒煙が立ち上る。

 

米軍のピット・トレーニング !?

こんなものは「訓練」ですらない。

 

ピットとは野外焼却。

 

下記に記すように、イラクアフガニスタンで米軍がやっていたバーンピットは、住民や退役軍人に深刻な健康被害をもたらし、訴訟にまでなっている。

  

汚染をまき散らし健康被害をもたらすバーンピットを、「訓練」と称して市街地のど真ん中で展開しはじめた在沖海兵隊

 

しっかり押さえておきたいのは、

これは普通の「消火訓練」などではない。

 

普天間を戦場と想定した

墜落事故や攻撃火災の野外訓練だ。

 

恐ろしいことをやらかす米軍基地。 

 

いったい何を燃やし、

何を周囲にまき散らしているのか。

 

こんな発想は一体どこから出てくるのか。

 

 

( 1 ) 突如、深夜に普天間基地から火柱20メートルの異様

 

人口密集地のど真ん中にある普天間基地から深夜過ぎ、突如20メートルの火柱と黒煙が、通報で消防も出動する騒ぎに。

 

琉球朝日放送 報道制作部 Qプラス »

普天間基地の夜間防災訓練で火柱があがる

24日夜から25日未明にかけ、普天間基地内で火柱などが上がる消火訓練が行われ、一時消防が出動する事態となりました。

 

 

24日午後11時半ごろ、宜野湾市普天間基地で消火訓練が行われ、火柱や黒煙が高く上がる様子が確認されました。これを見た住民から消防へ通報があり、確認のため消防が出動する事態となりました。

訓練は、その後も続き25日午前2時までに7回火柱があがっているのが確認されました。消火訓練は、ジェット燃料を燃やして行われたとみられていますが、消防や沖縄防衛局はこのような夜間の消火訓練は定期的に行われているものとしています。

 

f:id:ospreyfuanclub:20190126135934p:plain

 

やりたい放題の普天間基地

炎が20メートルもあがる「訓練」。

 

普天間飛行場から炎と黒煙「一体何が起きているの!」 米軍が深夜の訓練

沖縄タイムス+プラス
2019年1月26日 08:12

 【宜野湾】米軍普天間飛行場内で25日午前1~2時ごろ、炎と黒煙が立ち上る様子が目撃された。同飛行場の消防による消火訓練の一環だが、市民からは不安の声が出ている。

 

f:id:ospreyfuanclub:20190126125743p:plain

米軍普天間飛行場から立ち上る黒煙=25日午前1時45分ごろ宜野湾市(読者提供)

 

 訓練は昨年11月以来。市への事前通知によると、訓練は24日午後11時~25日午前4時にジェット燃料を燃やす内容。

 市は市民生活に影響がないよう最大限の配慮を申し入れるとともに、訓練情報を22日にホームページへアップした。しかし目撃した市内在住の女性は「全く知らなかった。炎が20メートルくらい上がり、火事かと思って怖かった。煙や消火剤の影響も心配」と話している。

 

( 2 ) 宜野湾市の市民への通報は !?

数日前に宜野湾市のホームページに小さく告知。

宜野湾市の HP のどこにこれが掲載されているか、探しあてるのも相当苦労するぐらいだ。

 

普天間飛行場内での消火訓練についてお知らせ | 宜野湾市公式ホームページ

f:id:ospreyfuanclub:20190126131834p:plain

 

普天間飛行場内での消火訓練について、普天間飛行場内消防より、以下のとおり情報提供がありましたのでお知らせいたします。

 

【消火訓練】

訓練日:2019年1月24日(木)23時~1月25日(金)4時

場 所:普天間飛行場内ピットトレーニンング

燃やすもの:ジェット燃料

 

市からは、市民に影響がないよう最大限配慮するように伝えております。

 

【組織名】 基地政策部 基地渉外課

【住所】 〒901-2710
            沖縄県宜野湾市野嵩1丁目1番1号

【連絡先】 098-893-4411(内線310)
              FAX 098-892-7022

【E-mail】  kichi02@city.ginowan.okinawa.jp

更新日:平成31年1月22日

 

しかも宜野湾市から「市民に影響がないよう最大限配慮するように伝えて」これなのか !?

 

宜野湾市は、市の只中で米海兵隊がこのような訓練を展開することに対し、何らの抗議もしないのか。

 

あ、

市長がこれだからか !?

 

宜野湾市民の投票で選ばれた松川市長が、

宜野湾市民の直接参政権をまるっと切り捨てるような。

 

県民投票を求める宜野湾市民の署名を無視し、憲法で保障された権利を奪う宜野湾市・松川正則市長をリコールせよ ! - まさに市民権の切り崩し、県民投票否決した15名の宜野湾市議とは !?

f:id:ospreyfuanclub:20190126132510p:plain

 

 

 

( 3 ) なぜピットバーンが大問題なのか !?

 

黒煙を上げるジェット燃料を燃やすだけではない。消火訓練と称して使用されるのは米軍の消化剤だ。

 

日本国内では製造・使用が禁止され、米国でも米環境保護局(EPA)は飲料水に含まれるPFOSとPFOAの生涯健康勧告値を厳しく規制しているが、

 

ジョン・ミッチェル氏の開示請求で入手した米軍内部文書では、2014~17年に調査した嘉手納周辺の13カ所で、飲料水の生涯健康勧告値の最大1億倍以上の汚染が明らかになっている。

 

一億倍の汚染だ。

 

我々沖縄県民の命の価値は、

米国基準値の1億分の1ほどに値しないものなのか !?

 

【ジョン・ミッチェル特約通信員】米軍嘉手納基地内で、発がん性が指摘される残留性有害物質のPFOS(ピーホス)やPFOA(ピーホア)の高濃度汚染が見つかっていたことが分かった。本紙が開示請求で入手した米軍内部文書によると、2014~17年に調査した13カ所で飲料水の生涯健康勧告値の最大1億倍以上の汚染があった。

嘉手納基地のPFOS汚染、米基準の最大1億倍 水源へ流出 高い可能性 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 

しかも、こうして開示請求資料を突きつけても、米軍は事実関係を認めず、基地内の立ち入り調査も拒否している。

 

そのPFOSとPFOAの流出原因のひとつがこれだ。

 

20メートルもの火柱を巻き上げて、

そこに大量の消炎剤をまき散らす。

 

県民の生活のど真ん中でこんな「訓練」、あり得るか !?

「普天間基地」の画像検索結果

 

そんなに街のど真ん中で「訓練」がやりたければ、米国の市街地で一度でもこれと同じことやってみろ !!!

 

米軍がこんなことを繰り返すのは、沖縄や、イラクや、アフガニスタンや、先住民居留地であり、

 

けっして「自分たち」のところでは、やらない。

 

これを Environmental Racism (環境的人種差別) という。

 

( 4 ) 米軍ピットバーン・スキャンダルとは !?

 

まず、一度読んで忘れられない記事がある。

 

2年前の米軍準機関誌『星条旗新聞』のこの記事と、そのコメント欄に書き込まれた米退役軍人の苦しみの声だ。

 

それは祖国に帰郷してもついてくる「戦争」だ。

バーンピットにさらされたことで病気になったという退役軍人たちが訴訟で判決をまっている。『星条旗新聞』

“It is the war that followed us home.” - Stars and Stripes | Facebook

f:id:ospreyfuanclub:20190126144619p:plain

 

もちろんこれはイラクアフガニスタンの米軍居留地で、なんでもバーンピット (野外焼却) で延々と焼却する、その米軍野外焼却炉の被害のことだが、

 

上訴裁判所は退役軍人らの訴訟ごと文字通り野外焼却炉へと投げ込んだ。

Appeals Court Tosses Veterans' Lawsuits Over Burn Pits | Military.com

An Air Force master sergeant tosses unserviceable uniform items into a burn pit at Balad Air Base, Iraq on March 10, 2008. (US Air Force photo/Julianne Showalter)

 

この野外焼却で、ダイオキシン Agent Orange などの各種にさらされ病に苦しんでいる退役軍人らが、KBR社  (戦争当時の副大統領、ディック・チェイニーが 副大統領になる以前に CEO を務めていた軍事複合企業ハリバートン社) を訴え、

 

・・・そして敗訴した。

 

バーンピット訴訟が連邦控訴裁でも敗訴

Spike's Military Affair Review

 

退役軍人が少なくともこれで12人は亡くなっているのにもかかわらず、上訴裁判所は、文字通り彼らの訴えをバーンピット (野外焼却) に投げ込んだのだ。

 

( 5 ) 「ピットトレーニング」は環境的人種差別だ !

 

もちろん、米軍とその軍事複合企業がアフガニスタンイラクなどの海外でやっている「バーンピット」 (野外焼却) と、在沖米軍が沖縄で平然と繰り広げている「ピットトレーニング」とを同列に語るつもりはない。

 

しかし、この沖縄の県民の生活のど真ん中で、「ピットトレーニング」と称し燃やされるものが、大量のジェット燃料と、それ以上に大量の泡消化剤であり、

 

そこに日本で製造使用が禁止されているはずのPFOSなどの極めて有害な汚染物質が大量にが含まれているということが明らかな以上、

 

こうした在沖米軍のピットトレーニングなるものを、けっして市や県は許すべきではない。

 

米国基準値の1億倍もの PFOS がどうして沖縄の子供たちが飲んで育つ飲料用水の中から検出されるのか、

 

ちゃんと頭で考えていれば、「 (宜野湾) 市からは、市民に影響がないよう最大限配慮するように (米軍に) 伝えております」などという文言ですむ問題であるワケがない。

 

それとも

辺野古県民投票を目前に控えての、

これは愚劣な官製脅迫なのか。

 

辺野古~高江~伊江島、米軍と日本政府により進められる沖縄本島要塞化計画。これは沖縄の基地負担軽減でも、普天間基地移転問題でもない ! - 米軍基地近代化計画の口実に利用されている SACO 合意

ospreyfuanclub.hatenablog.com

 

これまで暗黙の了解とされてきた在沖米軍基地の「ピットトレーニング」という名で行わわれる深刻な汚染物質の垂れ流しは、通常の消火訓練などとは違う。

 

それは、

あからさまな

環境的人種差別

Environmental Racism であり、

 

 

絶対に

許してはならない !

 

日本政府と米軍に

きっちり責任をとらせろ !

 

 

周囲に影響なし、なわけないだろ !

ospreyfuanclub.hatenablog.com