米兵が武器庫から勝手に銃を持ちだし、基地の外で自殺、米海軍佐世保基地で - ずさんすぎる米軍基地が生みだす悲劇の責任はいったい誰が負うのか
佐世保に強襲艦「ワスプ」 F35Bを艦載-在日米海軍 | 日刊工業新聞
今月の10日。
佐世保駅の近くの公園で、
ひとりのアメリカ人の遺体が見つかった。
自殺だった。
なぜ自殺 !? そしてなぜ拳銃なのか・・・。
2018年1月14日から佐世保に配備されている
強襲揚陸艦「ワスプ」。
その「ワスプ」の上等水兵の21歳の男性兵士が佐世保市内の公園で拳銃自殺した。
もうすぐ「ワスプ」は整備のためアメリカ本国に移る計画だときいていたが、だからこそなんともやるせない。
しかも、
① 自殺したいと周囲にもらしていた兵士が、
➁ 武器庫に自由に出入りし、
➂ 武器庫から許可なく拳銃を持ち出し
④ 拳銃を持ったまま基地の外に出て
➄ 駅から1キロの市街地近くの公園で自殺
⑥ 3日後に防衛局を通じて事情が判明
それぞれひとつづつ、
どれをとっても、ありえないことだ。
いくつもくい止めるべきステップがあったというのに、
実際には何一つ米軍基地運営のチェックにかからなかった・・・。
相変わらず米軍基地は
ずさんすぎるとしか言えない。
武器庫の管理も信じられないほどずさんで、
これならテロや銃乱射事件がいつ起こってもおかしくない。
それだけではなく、兵士のメンタル面でのサポートが全く進んでいないことが明らかだ。
犯人は、軍当局に精神的な支援を求めたが、「与えられたのは武器とアフガニスタン派遣の任務だった」
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なぜ自殺願望の兵士が武器庫に事由に出入りできて、銃を勝手に持ち出し、基地の外でそれを「使用」できるのか。
アメリカでは銃乱射事件も頻発しているが、例えばコロンパイン高校銃乱射事件のように、過去の多くのアメリカの銃乱射大量殺戮事件の犯人の多くが、事件を起こす前からの心の悩み、自殺願望といったものを抱えていることは明らかになっている。
問題は、その心の攻撃性が、内側に向かうか、外側に向かうか。の違いだけなのだ。
沖縄でもつい先月に北谷で地元の女性を殺害し自殺した事件があったばかりである。
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最もメンタルサポートが大切なはずの軍内で、なぜそんな基本的な精神衛生管理も徹底されないのか。
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そうして軍内で、メンタルな悩みを抱えた兵士が武器を持ち出し、この日本の国内で何か重大な事件を引き起こしたとしても、
想像してみてほしい。
理不尽な事件の犠牲や、犠牲に対する金銭的な保証を担うのは、結局は誰なのか。
それが日米地位協定というやつだ。
2019年5月14日03時00分
米海軍佐世保基地を母港とする強襲揚陸艦「ワスプ」 米海軍佐世保基地の男性上等水兵(21)が佐世保市内の公園で拳銃を手に死亡しているのが見つかった事件で、銃が基地内の武器庫から無断で持ち出されたとみられることが分かった。
米海軍が11日、取材に対して明らかにした。男性は砲弾などを扱う掌砲兵で、職務上、武器庫に立ち入りできる立場にあった。男性が許可なく武器庫から取り出し、基地外に持ち出したとみられるという。
朝長則男市長は13日の定例会見で、無断持ち出しについて「市民の安全安心を脅かす極めて深刻な事態で、市民と基地との信頼関係を揺るがしかねない」と懸念を示した。「残念ながら(武器管理の米軍の)ルールに不徹底や不備があったと考えざるを得ない」とも述べ、米軍に対し、原因究明と再発防止を14日までに申し入れる考えを明らかにした。
市には、事件発覚の10日に基地広報官から「お騒がせしている」とお詫びの電話があったが、無断持ち出しについては13日朝、九州防衛局を通じて初めて情報を得たという。
男性は10日午前0時ごろ、基地近くの公園で頭から血を流して倒れていた。佐世保署が自殺とみて捜査を進めている。(原口晋也)
それどころではない、
米海軍佐世保基地は基地の外側を警備する民間の米軍警備員にも銃を携帯させていた。
これは明らかに日本の銃刀法違反に値する。
2019年5月16日
米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)の警備を担う日本人従業員が今月、米軍側の指示で、拳銃を携行したまま基地外の公道を歩いて移動していたことがわかった。事前に情報を得た防衛省が、銃刀法違反にあたるとして数回にわたり米側に中止を求めていたが、実施されていた。
日米地位協定は、日本人従業員が米軍施設内で銃を携行することは認めている。だが防衛省によると、施設外では認められていないという。
同省によると、米海軍佐世保基地の日本人警備員は5月1~9日、拳銃を持ったまま、施設と施設のあいだを通る幅十数メートルの市道を複数回横断した。実弾を装塡(そうてん)していたかどうかは確認中という。
従業員は事前に、法令違反にならないか懸念を示したが、米軍側は問題ないと主張。日本人従業員らでつくる全駐留軍労働組合(全駐労)長崎地区本部は4月19日、「基地外で拳銃を携行する業務が行われる可能性がある」と防衛省に通知した。
同省は在日米軍司令部に中止を求め、「現地に確認して、中止を指示する」との回答を得ていた。
しかし今月7日、銃の携行が行われたことが判明。同省は同日、再び口頭で中止を求めたが、米側は続けた。これを受け、防衛省は8日に文書でも求めたが、なお止まらず、9日には外務省も米国大使館にメールなどで要請した。中止が確認されたのは10日午前。以降は、従業員が銃を米軍に預けて、公道を車で移動する運用に戻ったという。
防衛省労務管理課の担当者は「日米地位協定違反で、銃刀法違反にも当たる。再発防止に向け米軍側と協議する」と語った。警察庁との調整も検討しているという。
在日米軍をめぐっては2008年、沖縄県の米海兵隊基地の警備をしていた日本人従業員が実弾入りの拳銃を携行したまま基地外を移動していたことが発覚。政府が米側に再発防止を求めていた。
日本政府、これでも、
なめられているのがわかりませんか。