これが米空軍、嘉手納の一日 - 米軍はいろんな理由をつけて居座り続ける
嘉手納の現実。
22日の嘉手納基地
たった一日のニュースだけでも、
これだけある。
- ❶ 嘉手納で降下訓練強行、常態化
- ❷ いろんな言い訳を作っては、延々と居座り続ける米軍
- ➌ 膨張する嘉手納、騒音地獄は拡大を続ける !
- ➍ それでも嘉手納の騒音は身体に影響ないと語る防衛局長 !
- ❺ 限界の嘉手納、7年ぶりの国へ直訴 ! しかし本土メディアは沖縄に冷たい
いま、あまりに嘉手納基地がひどすぎてお話にならない。
❶ 嘉手納で降下訓練強行、常態化
嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は、米軍との SACO 合意を真っ向から破る協定違反である。
にもかかわらず、
近年になって常習的に嘉手納での降下訓練を強行している。
なんでも嘉手納に持ってくれば
日本政府は何も言わない、
そんな薄笑いすら感じられる連日の対応だ。
ospreyfuanclub.hatenadiary.com
なぜ米軍はわざと
人口密集地の嘉手納基地で降下訓練をするのか、
米空軍が嘉手納を降下訓練に選ぶ理由は、それが人口密集地だからだ。
米軍は、
嘉手納の町を実験村に見立てている。
USA Military Channel では、この訓練が日米合意に反するものであり、地元議会が再三抗議決議していることも、まったく気にかけず、悪びれる様子もなく、
まるで藁人形でできた村に着陸するように楽しみ勇んで降下訓練している様子を伝えている。
日本の防衛局は抗議すらしない。
嘉手納で降下訓練強行/米軍 地元自治体 強く反発/予定地大きく外れ着地
2019年2月22日 05:00
【中部】住宅が密集する嘉手納基地で、再びパラシュート降下訓練が強行された。1月に実施された後、嘉手納、北谷の両町議会が全会一致で可決した抗議決議も無視された形だ。
北谷町議会の亀谷長久議長は、降下地点を外れる兵士を目撃。「基地内だから良かった、ではない。一歩間違えば事故が起こりかねない」と怒った。
降下訓練は日米で伊江島補助飛行場に集約されているが「例外的」に嘉手納でも実施できるとされる。1カ月内に2度も嘉手納で繰り返され、當山宏嘉手納町長は「これが『例外』と言えるのか」とぶぜん。「明確な理由を示さず嘉手納を使う米軍の高圧的なやり方は、地域住民から理解を得られるものではない」と痛烈に批判した。
嘉手町役場の屋上から訓練を確認した同町議会の當山均基地対策特別委員長は「なし崩しで訓練が常態化するのではないかと危機感がある。嘉手納が基地強化され、負担が増えていくことを住民も懸念している」と語気を強めた。
予定着陸地点から外れ、嘉手納基地内の住宅側に降下する米兵=21日午後5時19分、嘉手納町役場から(下地広也撮影)
❷ いろんな言い訳を作っては、延々と居座り続ける米軍
そんな言説を何となく信じている本土の皆さんは、
すこしでも在沖米軍の毎日のニュースを
読んでいてくれるなら、
それが明らかなウソ、
いつもの詭弁であるということがすぐに理解できるだろう。
いつものことだ。
米軍はどんな例外条件も勝手に曲解し、使用を続ける。
我々の税金で、伊江島飛行場をまっさらな最新鋭に刷新しても、いつまでもグダグダと言い訳を並べて、嘉手納の空を使い続ける。
この歴史が延々と続いている。
辺野古も、「移設」ではなく、
単なる「拡張」「刷新」に過ぎない。
2019年2月22日 05:00
➌ 膨張する嘉手納、騒音地獄は拡大を続ける !
嘉手納はもう、
いつどんな事故が起こってもおかしくないほど、外来機米軍機で膨れ上がり、
本土の横田基地オスプレイまで受け入れのための駐機場を新たに建設し始めた。
騒音地獄は増大し、
沸点を超えている。
2019年2月22日 05:00
米軍嘉手納基地で補修工事のため北側滑走路が閉鎖された1月7日以降、1日当たりの騒音発生回数が、同基地周辺の騒音測定局15カ所全てで増加していることが21日、分かった。1日当たりの騒音の大きさを測る指標「エルデン」は14カ所で増加した。県議会代表質問で、大浜浩志環境部長が照屋大河議員(社民・社大・結)に答弁した。
1日当たりの騒音発生回数が最も増えたのは北谷町の宮城測定局で、工事開始前の30日間(12月8日〜1月6日)の平均が43・6回だったのに対し、工事開始後(1月7日〜2月5日)は65・3回と1・5倍になった。
北谷町上勢局では47・9回(16・7回増)、うるま市美原局は49・4回(15・5回増)とそれぞれ1・5倍だった。
砂辺局はエルデンも61・7デシベルから68・3デシベルと6・6ポイント増。次いで読谷村伊良皆局が54デシベル(4・8ポイント増)、沖縄市宮里局が40・6デシベル(4・5ポイント増)だった。
北側滑走路は6月ごろまで閉鎖される予定。それまでは北谷町や沖縄市に面する南側滑走路1本で運用され、離着陸の集中による事故の危険や騒音の悪化が指摘されている。
➍ それでも嘉手納の騒音は身体に影響ないと語る防衛局長 !
嘉手納騒音訴訟を知っているはずの百年以上も前に、日本をこよなく愛したラフカディオ・ハーンが、それでも、この国に浸透する腐った官僚主義を憂い、この国を内側から蝕むだろうと深く危惧した、その現実を、我々は日々、目の当たりにしている。
「騒音 人体影響ない」/オスプレイ飛来 北谷町議抗議に 防衛局長が見解
2019年2月22日 05:00
【中部】沖縄防衛局の田中利則局長は19日、CV22オスプレイ飛来などに対する抗議で訪れた北谷町議会のメンバーに対し「航空機による瞬間的な騒音が人体に影響を与えるという医学的な見解はないと思う」と述べた。議員らは「実態が分かっていない」と一斉に反発した。
議員らは「長年苦しめられており瞬間的ではない」などと反論。田中局長は「精神的な負担感などまで否定するものではない」としたが、医学的根拠がないという立場は崩さなかった。
2017年2月の第3次嘉手納爆音訴訟の判決では米軍機騒音による睡眠妨害および精神的被害に加え、高血圧症発症リスクの上昇など健康被害も一部共通損害として認定。総額約302億円の損害賠償の支払いを国に命じている。
亀谷長久議長は「住民がどれだけ騒音に悩まされているか理解してほしい。1月に着任したばかりの局長がこのように言うとは信じられない」と話した。
「医学的に無知」批判 住民や専門家
【中部】田中利則沖縄防衛局長が嘉手納基地の騒音による人体への医学的影響に否定的な発言をしたことについて、住民や専門家から批判が上がった。
北谷町吉原に暮らす今秀子さん(71)は約20年前に難聴となり、補聴器は生活に欠かせない。前触れもなく飛んで来る戦闘機にスイッチを切る間もなく、爆音は増幅される。「補聴器を着けて生活している人のことは考えていないのでは」と強い疑問を呈した。
原告団の平良眞知事務局長は「騒音を聞くとパニックになって自傷行為をする人もいる。現実的に苦しんでいる人がいることを知らないのか」と怒る。
北海道大学の松井利仁教授(環境衛生学)は「騒音で睡眠障害があるのは明らか。1999年の世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、航空機騒音で心疾患が生じることも記されている」と健康被害を説明。「それでも医学的に影響がないというのは科学に対してあまりに無知」と話した。
日本の防衛局は・・・
❺ 限界の嘉手納、7年ぶりの国へ直訴 ! しかし本土メディアは沖縄に冷たい
横田基地のオスプレイまで沖縄に押しつけようとしている現実に、本土は向き合うことができるのか。
嘉手納議会 国に直訴へ/訓練激化「不安高まる」/負担軽減策求め上京
2019年2月22日 05:00
【嘉手納】米空軍嘉手納基地の訓練激化などで周辺住民の被害や危険性が増大しているのを受け、嘉手納町議会(徳里直樹議長)の代表は27、28の両日に上京する。内閣府や外務・防衛省、各政党などを訪問し、米軍機による悪臭・騒音対策や、同基地でのパラシュート降下訓練の全面中止など負担軽減策の重点7項目を直訴する。町議会の上京要請行動は、普天間飛行場の嘉手納基地への統合案が浮上した2011年以来7年ぶり。徳里議長らが21日に記者会見し明らかにした。(31面に関連)
一方で徳里議長らによると、町議会は同基地で先月実施された降下訓練について第18航空団に抗議要請面談を申し入れていたが、21日までに拒否された。町議会が抗議文で「日米特別行動委員会(SACO)合意違反だ」と言及したことから「互いの認識が違うため応じられない」と伝えられたという。同団はCV22オスプレイ飛来と訓練激化に関する抗議面談には、22日に応じる方針。
上京行動で直訴するのはほか第353特殊作戦群の駐機場拡張に伴うMC130特殊作戦機の民間住宅地付近の駐機中止など。悪臭源とされるE3早期警戒管制機の駐機場移転など具体策も提案する。徳里議長は「いつ嘉手納統合案が浮上するか分からない上、訓練激化で住民の不安は高まっている。全国でも嘉手納周辺は一番重い負担や被害があり、上京してじかに説明したい」と語った。
日本のメディアは、
沖縄の記事は読まれない、とぼやく前に、
沖縄の記事が読まれなければならいことを、小学生でも理解できるよう、しっかり伝える知識と言葉を持ってほしい。
本土のメディアは、
この言葉をこえるほどの沖縄の現実を
言語化する努力をしているのだろうか。
基地問題など鼻にもかけない本土の旅行客が、頭上を米軍機が低空飛行しただけで、腰を抜かした。
想像がつかないのだ。
日々それらを体験するまでは。